導入事例

Case Study

【「里山プロジェクト2030」第⑧弾】 『プレシーズの森 24年6月「田植え・生態調査」ご報告』

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「プレシーズの森」は、おかげさまで、
今年で活動11年目を迎えました。

 

これまで企業、団体、グループや地域の方々、
子ども食堂の皆さん、宇都宮大学の皆さんに参加いただき、
約600名の方々に参加いただいてきました。

 

また、昨年「プレシーズの森(モリ田守センター)」は
環境省の自然保護区域「自然共生サイト(OECM)」に認定されました。
私たちは、これからも 多種多様な生物を守るフィールドとして
参加の皆さんに色々な生き物の生態を一緒に見守る企画を
続けるようにいたします。

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自然共生サイトに認定された最初のツアーとして
2024年6月1日(土) に『プレシーズの森 -田植え・生態調査-』を
実施いたしました。

 

前日までの台風の影響が心配されましたが、
当日は空の晴れわたった、好天に恵まれました。

 

尚、今年も昨年に続き、生態調査(カエル)第2回目を
識者の先生をお招きして実施いたしましたので、
報告させていただきます。

 

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1.田植え体験

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今年で11年目となる田植えを始める前に、
当サイトの管理者 赤堀さんから、
今日の田植えの仕方について説明がありました。


昨日までの雨が嘘のように、明るい日差しの中
参加者の皆さんに、田植え体験をしていただきました。

コロナ禍以降最大の38名(子ども15名)に参加いただけ
田植え作業は、過去最短で1時間かからず無事完了できました。

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田植えの後は、皆でバーベキューなど
楽しく昼食をとりました。

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2.生体調査(カエル):採取 観察記録・講評

カエルのシート

プレシーズの森(モリ田守センター)では、
有機栽培による「環境配慮型 水稲栽培」をはじめ、
土水路による整備など、生態系が育まれる豊かな環境づくりを
続けてきました。

 

昨年初めて行った「カエル」の生態調査ですが、
同じ時期に毎年調査を行うことで、定点観察として
記録を残す取り組みをいたしました。

 

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参加者の皆さんを4班に分けて、
「カエル図鑑シート」を全員に配布して、
班ごとに、それぞれ決まった田んぼでカエル調査を行いました。

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カエル調査は、田1~田8で行いました。
調査地A(田1~田4)は、冬でも田んぼに水が張ってあるなどの湿地環境です。

一方、調査地B(田5~田8)は、田5には最近水を入れましたが草地になっている環境です。

 

環境によって「カエル」の種類や数が違うかを
各班で調べられるように、各班とも、
2つの異なる環境の田んぼをそれぞれ1つずつ、2か所を担当しました。

 

 ●1班:田1(調査地A)+田5(調査地B)

 ●2班:田2(調査地A)+田6(調査地B)

 ●3班:田3(調査地A)+田7(調査地B)

 ●4班:田4(調査地A)+田8(調査地B)

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班ごとに、班長と記録係を決めて、網(大・小)や素手で、
カエルの幼生(オタマジャクシ)や成体(カエル)や
幼体(子ガエル)などを捕まえました。

まず、調査地Aで20分間、その次に場所を移動し、
調査地Bで20分間調査しました。

 

調査によって捕獲したカエルの個体数は、
4班を合計すると、以下となりました。

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栃木県 準絶滅危惧種のシュレーゲルアオガエルですが、
昨年は卵塊だけの発見でしたが、今年は成体が2匹も見つかりました。

 

また、鳴き声だけですが、タゴガエルも確認できました。

 

国・栃木県 準絶滅危惧種の
トウキョウダルマガエルは、4チームで7個体を見つけ、
とてもたくさんの個体がいることを確認できました。
体色も緑の濃い個体や全く緑が入っていない個体など、
色彩の多様性もありました。
やはり、場所によって多く確認できるカエルの種類や数
が違っていることもわかりました。

 

幼体(オタマジャクシ)では、ニホンアマガエル、
ヌマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、
シュレーゲルアオガエルなどが確認できました。

 


調査できたカエルは昨年の30個体を大幅に上回る
105個体を4班で見つけることが出来ました。

 

■調査の後は、各班のリーダーで発表を行いました。
資料の詳細は、添付PDFからもご覧いただけます。
各リーダーの発表時の一言コメントです。

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●1班の報告書PDFはコチラ

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2班の報告書PDFはコチラ

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3班の報告書PDFはコチラ

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4班の報告書PDFはコチラ

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元佐野高校校長・栃木両生類爬虫類の会 幹事 青柳先生、
栃木両生爬虫類の会の中島さんより各班の総評をいただきました。

 

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・青柳先生のサイトにも、プレシーズの森情報をご紹介いただいています。
 青柳先生の「身近な風景(田植え&カエル調査)」サイトはこちら

 

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ご参加いただきました38名の皆さん、
宇都宮大学の学生さん、子ども食堂の皆さん、
大変ありがとうございました!

 

240601_mori_26_再アンケート

 


●参加いただきました皆さまの「アンケート集計」PDFは
 コチラからご覧いただけます。

 

※上記の「アンケート コメント」は、ご返答アンケート原文より抜粋・転載させていただいております。

 添付の「アンケート集計」は、ご返答内容よりアプリケーション機能に基づき集計しました内容となっております。

 ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

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プレシーズの森の「生態調査」はこれからも
継続していく予定です。

 

 

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 (c)Miyachi Iwane

 

プレシーズの森(モリ田守センター)を管理してもらっている
赤堀雅人さん、幸代さん、志樹ちゃん、登お父さん 
皆さんをお迎え、ご対応 大変ありがとうございました。

 

e-ソリューション 市瀬さん、パズルステージ 中田さん
事務局運営 ありがとうございました。

 

宮地スタジオ 宮地さん、今浦さん 撮影、ドローン空撮ありがとうございました。
皆さん、今回も大変ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。

 

 

これからも、プレシーズの森
「里山保全プロジェクト2030」にご期待ください!

プレシーズの森 里山プロジェクト2030_ロゴ

プレシーズの森「里山プロジェクト2030」

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